評価と検査の違いを解説

実習生・新人向け

養成校により一概には言えませんが、理学療法士養成課程では「検査測定実習」がカリキュラムに組み込まれていることが多いようです。しかし、作業療法過程では見学実習→評価実習と進むことが一般的だと思われます。

「評価=検査」の実施と理解している学生さんも多く、評価計画の立案を促すと、検査項目だけの計画を立て、データ収集に一生懸命になっている場合もありますね。

こういった場合指導者から「評価が足りない」「動作観察が足りない」と指摘されて悩むこともあるのではないでしょうか?

そこで、今回は検査と評価の違いを確認していきましょう。

検査とは

「検査」とは、”ある基準をもとに、異状の有無、適不適などを調べること”(Weblio辞書より)とされており、数値化でき、客観的に把握できうるものです。

関節可動域測定(ROM)、徒手筋力テスト(MMT)、深部腱反射反射テスト、BBSバランステスト、協調性テストなど、これらは数値化されたり、適不適がはっきりとわかったりするものです。

つまり検査は客観的に数値化される「データ」と言えます。

評価とは

一方「評価」とは、”事物や人物の、善悪・美醜などの価値を判断して決めること”(Weblio辞書より)とされ、ものごとを判断することとされています。

ようするに、検査測定されたデータに解釈を加えて意味付けし、状況を判断して、今後を方向づけることが評価の目的といえます。

評価で求められることは、検査そのものではなく、どのように問題解決するのかという視点や課題達成への導き方といえるわけです。

生活期における評価の特徴

生活期リハビリにおける評価としては、日常生活における困りごとや、本人または家族の願いや希望(デマンド)に着目することが、大切なポイントとなります。そのうえで、実際にどのように困っているのか、場面(シーン)を特定し、課題解決へむけた客観的データ(検査や動作観察など)を集める必要があります。

生活状況をどのように判断するのか? その根拠となるデータはどのようなものなのか?

「生活」と言ってしまうとデータ収集量が膨大になってしまうので、本人家族の希望を軸に、必要と思われるものから検査測定を行っていきましょう。

まとめ

検査と評価の違いは、検査は「データ」を抽出する作業であり、評価は検査を「意味づけ」、「判断」することです。

課題解決をするために、必要となる判断材料をあつめて、解決へむけた道筋をつくることが「評価」の根幹であることが理解できますね。

評価に不足があると指摘されたり、自分でもそう思ったりする場合は、もう一度解決すべき課題は何だったかを振りかえり、動作遂行に必要な機能的要素を掘り下げてみましょう。

検査だけ実施して、正常に戻すことのみを目標にするのは避けましょうね!

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